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専門医インタビュー

年齢を重ねるにつれて増える、膝の痛みに関する悩み その効果的な解決法とは?

三浦 修一 先生
  • 三浦 修一 先生
  • 倉病院 副院長
  • 0743-73-4888

奈良県

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専門: 関節外科、脊髄外科
資格: 日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医

この記事の目次

「階段の上り下りがつらい」
「椅子から急に立ち上がろうとすると痛い」
「正座ができない」
高齢になるほど増える膝の痛み。日本で膝痛に悩む人は2000万人にも上ると言われています。
そこで、膝の痛みの原因と治療法について、倉病院(生駒市)の三浦修一副院長に伺いました。

高齢になるにつれて「膝が痛む」という人が増えているとよく耳にします。

膝の骨の表面は軟骨で覆われており、骨同士が直接触れあわないようになっています。しかし、歩く、走る体重を支えるなどの負担によって軟骨がすり減り、骨同士が当たるなどして痛みが出てきます。これを「変形性膝関節症」といいます。日本人に特に多いO脚や肥満なども大きな原因で、膝に偏った負荷がかかることによって発症します。年齢を重ねるにつれて、徐々に軟骨のすり減りは増してきますので、今日の高齢化が進む現代社会では、膝痛に悩む人はますます増えていくと考えられます。

膝関節の変形と自覚症状について教えて下さい。

最初は膝に違和感や軽い痛みを覚えて受診される方が多く、患者さんの8割以上は女性です。治療法は、その症状の進行状況によって決まります。膝の症状と自覚症状は、正常な状態も含め大きく5段階に分類されます。

O度 正常膝。
1度 ほぼ健康な状態だが、関節軟骨の表面に変性あり。
痛み 自覚症状はほとんどない。
2度 関節の隙間が狭くなり、関節軟骨や半月板が損傷。
痛み 膝にこわばり感やだるさ、膝後面のつっぱり感、立ち上がり、あるいは動作の開始時に痛み。
3度 関節の隙間がさらに狭くなり、関節軟骨や半月板がすり減る。
痛み 膝を完全には曲げられず、正座がしにくい。階段の上り下りで膝が痛む。膝に水がたまる。
4度 関節に隙間がなくなり、関節軟骨や半月板がすり減り、骨と骨が当たっている。
痛み じっとしている時も痛い。夜寝ている時も痛みで目が覚める。膝の曲げ伸ばしが難しい。歩く時に膝が横揺れする。ひどい時には歩行が困難など。

受診のタイミングについては、以下のようなセルフチェック表を参考にされるとよいでしょう。

膝関節セルフチェック


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