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専門医インタビュー

肩や膝の痛み 関節の状態を正しく把握して適切な治療を受けましょう

この記事の専門医

橋口 津 先生
  • はし ぐち しん 先生
  • 西能病院/整形外科センター西能クリニック 整形外科部長
  • 076-422-2211

富山県

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専門分野:関節外科、スポーツ障害、肩関節外科、骨軟部腫瘍治療
資格:日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定リウマチ医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、カターレ富山チームドクター

この記事の目次

人工関節置換術後、支障なく日常生活が送れるまでにどのくらいかかりますか?

肩関節の場合は約半年と考えていただければいいでしょう。人工関節は時間をかけて使い慣れ、可動域が広がっていくものですが、肩関節は特にそれが顕著で、半年で日常生活に支障がなくなってからも、1年後、2年後と経過するとさらに状態が良くなっていることが多いです。膝関節は、全置換術で車の運転や買い物などが支障なくできるようになるのは約2カ月後、スポーツが可能になるのは約3カ月後と考えてください。単顆置換術の場合はもう少し早くなります。

術後の日常生活の中で気を付けることはありますか?

肩関節の場合、スポーツはゴルフや卓球程度に抑え、ダンベルを持ったり腕立て伏せをするような過剰に肩に負担がかかることは避けてもらいたいです。膝関節ではジョギングやランニングなど、膝への衝撃が継続するような運動は避けていただきますが、ゴルフ程度であれば問題ありません。ウオーキングや水中ウオーキングなどはむしろ積極的に行っていただきたいですね。両関節ともに、スポーツをすることに不安があったり、新しいスポーツを始めたい時などは、手術を受けた主治医に相談すると安心です。

肩関節や膝関節の痛み、動きの悪さに悩んでいる人にアドバイスをお願いします

橋口 津 先生

肩や膝の痛みは「歳だから仕方がない」とあきらめて、放置している人も多いのではないでしょうか。確かに様子を見ているうちに治まることもありますが、適切な治療を行わないと悪化してしまうケースもあるのです。また、思いもよらない疾患が隠れていないとも限りません。痛みや動きの悪さなどの異常を感じたら、まずは専門医を受診して、今の関節の状態を正しく診断してもらいましょう。肩も膝も多くの場合、保存療法での改善が望めます。手術が適応だと判断された場合でも、必ずしもすぐに手術しなければならないわけではありません。痛みに対する辛さと手術に対する不安を天秤に掛け、痛みに対する辛さがまさったら手術を考えればいいのです。手術を受ける時期を決めるのはあくまでも患者さん自身です。ただし、漠然とした不安では判断が付きにくいでしょうから、実際に人工関節手術を行っている専門医を訪ね、具体的にどのような手術なのかを確かめてみることをおすすめします。


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