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専門医インタビュー

股関節の痛みを治療して生活の質を改善しませんか 人工股関節の手術も選択肢のひとつです

この記事の専門医

小泉 泰彦 先生
  • 小泉 泰彦 先生
  • 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院
    人工関節外科 副部長、整形外科副部長
  • 045-474-8111

神奈川県

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専門分野:関節外科、人工関節外科、リウマチ治療
学会専門医・認定医:日本整形外科学会専門医、日本リウマチ学会専門医、日本人工関節学会認定医
川畑 謙介 先生
  • 川畑 謙介 先生
  • 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院
    人工関節外科 副部長、整形外科副部長
  • 045-474-8111

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専門:股関節外科・人工関節外科
学会専門医・認定医:日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定リウマチ医

この記事の目次

手術後はどのようなリハビリを行うのですか?

リハビリ室

川畑:手術後は、元々あった股関節の痛みは早い段階で軽減していると思います。手術を受けたことによる痛みはしばらく残りますが、投薬や注射、点滴など色々な対策をしっかり行うことで痛みのコントロールができるようになっていますので、あまり心配されなくても大丈夫だと思います。リハビリは、筋肉を鍛えたり歩いたりする内容だけでなく、日常生活で行うことが多い動作を中心に行っていきます。変形性股関節症を患っておられる方は、股関節が痛いために歩く姿勢が悪くなっている方が多く、骨盤の位置が歪んでいることがあります。そのため、手術前についた歩き方の癖を直して正しい姿勢で歩く練習も併せて行います。元々歩けていた方はリハビリが順調に進みやすいですが、歩くことそのものが困難だった方は時間がかかる傾向があります。リハビリは入院期間中だけでなく退院後も続けていただきたいのですが、特に入院期間中だけでは十分に回復できていない場合は、しっかりと続けるようにしましょう。

退院してから気をつけることはありますか?

歩行器を使って歩く練習

川畑:骨切り術の場合は、骨を切るという意味では骨折と同じような経過をたどることになるので、最初の1ヶ月は体重をかけないようにしていただき、半年程度は松葉杖を使いながらの生活をしていただきます。人工股関節手術の場合は、患者さんの状態にもよりますが、手術翌日から歩行器を使って歩く練習を始めるなど、日常生活に早く復帰できる方が多くおられます。退院後に人工股関節の脱臼を予防するために気をつけてほしい動作として、大股で階段を2段飛ばして昇ろうとしたり、ガードレールなどを飛び越したりするような脚を大きく後ろに伸ばす動きや、ズボンを上げようとした時などに背中を後ろにぐっとそらす動きは控えるようにしましょう。また、股関節に衝撃が加わる跳んだり走ったりするスポーツはあまりお勧めできません。

股関節の痛みに悩んでいる方へ励ましのメッセージをお願いします

川畑:近年は人工股関節そのものの進歩だけでなく、手術方法も進歩してます。また、手術時間や入院期間も短くなっているので、身体的な負担だけでなく色々な面で患者さんへの負担が減ってきているので、以前より手術そのものへのハードルは下がっていると思います。股関節の痛みが続き悩まれておられれば、まずは股関節の専門にご相談してほしいと思います。

小泉:股関節の痛みが続いて日常生活に支障や制限が出るようでしたら、まずは整形外科を受診されてご自身の状態を知ってほしいと思います。保存療法を続けても痛みが続き辛かったり悩んだりするようであれば、手術という選択肢もあるので、お気軽に専門医にご相談ください。


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