専門医インタビュー
兵庫県
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リハビリでは、立つ練習や歩く練習、階段の昇り降りなど日常生活に関わる動作を練習するのが一般的ですが、それ以外にも患者さんごとの日常生活に即した動作ができるようになるようサポートしていく必要があると考えています。そのためには、リハビリを進める中で患者さんの「自立度」を見極め、今後どのような動作ができるようにリハビリを進めていくべきなのか医師や理学療法士などと方針を話し合うことが大切です。
施設によって入院できる期間は異なりますが、数週間入院ができる施設や回復期リハビリテーション病院といった施設であれば一人ひとりに合ったプログラムを着実に進めることができ、退院後もスムーズに日常生活に戻ることができるというメリットがあります。
筋力を維持することは術後の膝関節を安定させるためにもとても重要です。術前に行っていたような大腿四頭筋のトレーニングや可動域を広げる運動は引き続き行うようにしましょう。また、人工関節に問題がないかどうか、手術をして1年以降も定期的に検診を受けることも大切です。
日常生活で制限するべき動作やスポーツなどは特にありませんが、転倒には気をつけるようにしましょう。生活の中で不安なことがあれば医師に相談されることをお勧めします。
変形性膝関節症の患者さんは潜在的な方も含めると1500万~2000万人ほどいるといわれています。変形は加齢とともに進行しますから、悪化してしまう前にご自身の膝の状態を診てもらうことが大切です。早めに受診することで、生活指導などのアドバイスや保存療法で症状が改善することもあります。痛みを我慢しすぎずに気軽に専門医へご相談ください。
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