専門医インタビュー
福井県
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術前計画(左)と人工膝関節置換術後(右)のレントゲン写真
飛躍的に進化していると思います。人工関節の耐用年数も、昔はせいぜい10年~15年でしたが、現在は、人工関節の材質や性能が格段に良くなっており、20年持つのが当たり前になりつつありますし、今後はさらに長くなっていくことでしょう。
人工膝関節置換術は、治療成績のいい安定した手術であり、痛みを取り除くという点では非常に優れた手術方法です。また、年間約7万件行われており、身近になりつつあるというのも大きな特徴です。人工膝関節置換術を受けることにより、一生元気に、自分の脚で歩いて暮らせる可能性は十分に広がります。「とにかく痛みを取りたい」、「旅行が趣味なのでいろいろなところに行きたい」、「まっすぐな脚で、友だちと同じように歩きたい」といったゴールであれば、ほとんどの方が到達できるはずです。
患者さんの中には、実際に膝の症状が改善することによって、心臓の状態が良くなったり、糖尿病がコントロールできるようになったりしたというケースも報告されています。元気で長生きするためには、膝を治療して痛みを取り、自分の脚で歩き続けることが、非常に重要な役目を果たしているということを、日々の診療の中で実感しています。「膝が変われば、人生が変わる」といっても決してオーバーではないでしょう。 「歳だから仕方がないわ」とは思わず、決して諦めないでください。何らかの手立ては、必ずあります。ゴールを設定し、そこを目指して適切な治療を受ければ、いま諦めている人の中にも、諦めないでいい人がたくさんいるはずです。「膝の元気」は「人生の元気」につながっています。痛みがあれば早めに膝の専門医を訪ね、適切な時期に適切な治療が受けられるようにしましょう。
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