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患者さんストーリー

人工股関節を入れたことを忘れてしまうことも。元気な頃の生活を取り戻せました。

この記事の患者さん

股関節

八里 きん子さん

八里 きん子さん
埼玉県在住 
60歳(手術を受けた年齢)

病名 変形性股関節症(右足)

治療法 人工股関節置換手術

この記事の目次

03 人工股関節置換術を振り返って

自分にとって最良と思える治療方法と先生に出会えた
八里 きん子さん

八里さん 手術を受けるまでに自分でいろんな医療機関を受診しましたが、やはり骨や軟骨の病気は、整形外科を受診しなければよくはならないのだと実感しています。レントゲンを撮って骨や関節の内部をしっかり確認しながら治療を受けないと、マッサージや針治療では治らないのだと、私自身ひと通り経験してそう思います。

セカンドオピニオンもぜひ受けたほうがいいと思います。他の先生に相談することは、お世話になっている先生に申し訳ないという気持ちになると思いますが、特に人工関節の手術を受けるのなら、二人、三人と違う先生に詳しく話を聞いてみたほうが、自分で納得のいく治療が受けられると思います。

私も今までお世話になっていた先生に申し訳ないという気持ちはありましたが、結局は自分の体のことですから、手術後にどういう生活をしたいのかをよく考えてみたほうがいいと思います。私自身は少し遠回りをしてしまいましたが、最終的には自分にとって最良だと思える治療方法と先生に出会えて本当によかったと思っています。

担当ドクターからのひと言

八里さんは、右股関節の軟骨がかなりすり減っている末期の状態でした。人工関節は将来、再置換の可能性があるのではないかということをずいぶん気にされていて、手術を受ける時期を遅らせるために相当痛みをがまんされていたようです。

八里さんの手術前後のX線写真

しかし最近は、製品自体に改良が加えられ、人工関節の耐久性は以前より向上しています。比較的新しい医療機器なので人工関節が何年持つのかという確実なデータはまだありませんが、以前に比べると長持ちすることはわかっていますので、最近は、50歳代で人工関節手術を受ける人も少なくありません。そう考えると、たとえ将来的に再置換の手術が必要となる可能性があったとしても、日常生活に支障をきたすほど痛みがひどいのなら、その状態を何年もがまんし続けるよりは、人工関節を早めに治療の選択肢に加えて、痛みのない生活を送ることを考えたほうが、また違った有意義な時間を過ごせるのではないかと思います。 八里さんの人工股関節手術は、「仰臥位前方進入法(ぎょうがいぜんぽうしんにゅうほう)」という、比較的手術後の回復が早く、脱臼しづらい方法で行いました。ただ、八里さんのように手術後の痛みなどがなく、人工股関節が入っていることを忘れてしまうほどしっくりくるかどうかは、その人の筋肉の状態や手術前の関節の状態など、当然、多少の個人差はあります。それも踏まえて、よく先生の説明を聞いて決めることをおすすめします。

01 人工股関節の手術を決めるまで

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