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専門医インタビュー

人工膝関節で健康寿命を延ばす 膝痛のない生き方を決めるのは自分

この記事の専門医

清水 学 先生
  • 清水 学 先生
  • 東松山市立市民病院 副院長兼整形外科部長
  • 0493-24-6111

埼玉県

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日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医、臨床研修指導医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、難病指定医、身体障害者福祉法指定医

この記事の目次

十分な膝の曲がりの獲得と、きれいな歩行

リハビリ室、家での生活を体験します。

リハビリ室、家での生活を体験します。

手術をしたら、次の日からリハビリは始まりますが、歩き出すのは2日後くらいからでしょうか。その人の痛みの程度に応じたリハビリを組み立てて、おおよそ2~3週間でみなさん退院していきます。
人工膝関節を入れてしまえば安心ということではありません。3か月くらいは腫れが残ることもありますから、人工膝関節が馴染んでちゃんとした動きになるのには、半年くらいかかるでしょうか。
この身体に馴染むまでの半年間に獲得した膝の動き具合が、その後の一生の動きの幅を決めるのです。十分な膝の曲がりを獲得するための大事なリハビリの時期です。そこを怠ると一生あまり動かない、曲がらない膝になってしまいます。
リハビリといっても特別な体操などはしなくてもいいから、家事や買い物、掃除などの日常生活をちゃんとしてください。日常の生活に戻り、できること、できないことがあるかもしれませんが、徐々に改善され、更にこれまで膝の痛みのために諦めていたこともできるようになってきます。日常生活でしっかりと動くこと、これがリハビリになります。きれいに、大股でしっかり歩けるようにもなります。

どんどん出かけて、動作の制限はない

退院後1カ月たったら受診してもらい、傷の治りを確認します。公衆浴場や温泉に行ってもいいか、車の運転をしても大丈夫かをチェックします。
何をしてもかまいませんが、転ばないように注意してください。
ただ、気を付けてほしいのは、虫歯や糖尿病を放置しない、悪化させないこと。虫歯などの菌が、血液を介し人工膝関節に付着すると感染の原因になるので、それを避けるためです。糖尿病の境界型(予備軍)の方は、意外と自分は糖尿病であるという意識が薄い事が多いので、内科を受診してもらいながら糖尿病が悪化しないようにしてもらっています。

膝の痛みに悩んでいる方へメッセ-ジをお願いします

清水 学 先生

一生の間、半年に一回か、1年に1回は受診してもらい、膝の様子を確認するだけでなく、膝以外の痛みや悩みの相談もたくさんいただいています。関節が専門のため、関節以外の手術は出来ないのですが、関節以外の病気がどの程度まで進行すれば、手術に踏み切った方が良いかというアドバイスができるように日々研鑽するようにしています。手術をした患者さんとは、運命の出会いなので、可能な限り、手術をした人のその後の人生まで見ていきたいと思っています。
もしも手術を受ける必要があれば、この先生に手術をしてもらいたいという先生に手術をしてもらいましょう。
我慢しなくてはならないのなら、ぜひ私たちに相談してください。




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