肩が痛い、上がらない！ 肩の痛みの原因は様々 早目の診断と症状に合わせた治療リバース型人工肩関節の登場

痛みを取るステロイドやヒアルロン酸も有効

ヒアルロン酸注射

四十肩・五十肩の場合は、初期の段階であれば、消炎鎮痛剤を使って痛みをとります。温めても冷やしても、楽になる方法を選択すればいいと思います。
それでも夜間痛がひどい時には、ストロイドの関節内注射が有効です。関節を下にすると痛くて眠れない、寝返りを打つ度に痛くて目が覚めるなど、熟睡できないと生活の質が非常に下がりますから、夜間の痛みをまず取り去ることが重要です。
夜間痛が治まったら、炎症を抑えて関節の動きを滑らかにするヒアルロン酸の注射も有効です。
その他に腕が上がらない、腕を外側に広げられないという場合に、当院では、全身麻酔で医師が肩を強制的に動かし、固くなった組織をはがす「マニピュレーション」という治療法や、小さなカメラを肩に入れて（関節鏡視下手術）内側から電気メスで固くなった部分を切る、という方法も行っています。

腱板断裂の治療法は?

切れた腱板と骨を縫合

上腕骨の骨頭と肩甲骨をつなぐ腱板が切れると、炎症が起こり強い痛みが出ます。痛みや肩の動きが悪いため日常生活に支障が出ると、手術が必要になる場合があります。切れた腱板を縫い合わせることができる状況であれば、関節鏡視下手術で、残っている腱をもとに戻してあげる手術を行います。小さな傷で、非常に良く治ります。
また更に悪化しているケースでは、人工肩関節を挿入する場合もあります。