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専門医インタビュー

膝の痛みの原因はざまざま。進歩した治療法で改善を目指しましょう

この記事の専門医

川﨑 展 先生
  • 川﨑 展 先生
  • 産業医科大学病院 人工関節センター部長・准教授
  • 093-603-1611

福岡県

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専門:膝関節・股関節外科、人工関節(膝・股)、関節リウマチ
所属:日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会脊椎脊髄病医、日本リウマチ学会専門医、日本リウマチ学会指導医、日本リウマチ学会評議員、日本骨粗鬆症学会認定医、日本体育協会公認スポーツドクター、日本医師会認定産業医、米国整形外科基礎学会(ORS)メンバー

この記事の目次

入院中はどのようにして過ごしますか?

術後は車椅子での移動から始まり、数日をかけて歩行器や杖で歩く訓練をします。その後、連携している病院やクリニックに転院となるケースが多いですが、それまでに多くの方が杖での歩行まで回復しています。
リハビリの時間は限られています。患者さんには、リハビリ遂行のチェックシートを配り、手術直後からの入院生活すべてがリハビリの時間と捉え、ご自身でしっかり取り組むことが大切だとお話ししています。

退院後の生活で気を付けるべきことは?

ウォーキング

まず、原則として洋式の生活を心がけるという点です。テーブルと椅子・ベッド・洋式トイレなど、膝に負担をかけないよう意識しましょう。早ければ術後2ヶ月から軽い運動ができるようになります。飛んだり跳ねたりといった激しい運動は避けるべきですが、ウォーキング・自転車・山登り・ボーリング・卓球などは可能です。
退院後の患者さんの様子をみていても、趣味を再開できたと明るく話されている方が多いです。「旅行に行けるようになった」「手術して良かった」などの声を頂きますが、痛みが軽減されることで気持ちも前向きになり、より人生が豊かになるのだと感じています。

最後に、膝の痛みで悩んでいる方へメッセージをお願いします。

川﨑 展 先生

痛みがあれば早めに専門医にみてもらうことが、長引かせず、早期の改善・回復を実現します。手術に限らず、薬物による保存療法などさまざまなアプローチがあります。受診したらすぐに手術を勧められると決めつけず、まずは躊躇せず早めに専門医にご相談ください。また、手術には不安がつきものかもしれませんが、つらい痛みを劇的に軽減できるとても有効な方法です。医師は、患者さんが納得いくまで説明し、術後についても丁寧にアドバイスしていきます。
術後の満足度がますます高まるよう、医療機関側の努力も重ねられています。様々な技術革新およびその導入などによって、患者さんに合った精巧な手術ができるようになりました。症状が進み手術が必要かもしれないと不安を抱えている方は、安心して整形外科を受診してください。
現代は「人生100年」といわれている時代です。膝の痛みから解放された、快適な生活を目指しましょう。




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