専門医インタビュー
静岡県
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定期健診を忘れない工夫をしましょう。
手術をしてから数年が経過するとだんだん定期受診するのが面倒になってしまいがちです。しかし人工関節や人工関節の周りが変化するのはほとんどが、自覚症状がないまま長い年月をかけておこります。1年に1回程度外来予約をし続けるのは簡単なことではありませんが、受診をする時期というのを忘れない工夫をすることが大事です。ただし、けがをして痛みが生じたり、関節の周囲が腫れている、動くと音がする、などと異常があれば定期受診に関係なく受診するようにしてください。
可動域(膝)
主にレントゲン写真やCTといった画像をチェックして金属のゆるみやポリエチレンのすり減りがないか、金属や骨に変化がないか確認をしています。また生活をしていて特に問題がないか問診をしたり、関節の動かせる範囲(可動域)を測定しながら問題がないか、隣接する関節に問題ないかを確認をしています。また年齢を重ねるとともに、腰が曲がってくることで、歩き方、骨盤の傾きや形態が変わり人工股関節の脱臼しやすい姿勢に影響が生じることがあります。定期受診でレントゲン検査を行い腰が曲がっていたり骨盤の傾きが変わってきていることが分かれば、日常生活動作などの指導を加える場合もあります。
人工関節の手術を受けることのみに関心が向けられがちですが、人工関節は、手術をしたらそれで終わりではなく、日常生活に戻ってから良い状態で生活を維持することが非常に重要だと考えます。手術後は定期的に病院に受診しながら医師にいろいろなことを相談しつつ人工関節とうまく付き合っていただけたらと思います。患者さんと人工関節は一生のお付き合いになります。ぜひご自身が納得できる医師、施設を選択していただきたいと思います。
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