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専門医インタビュー

膝や股関節の痛みの治療 人工関節の手術など治療の選択肢が増えています お気軽にご相談ください

長谷川 和宏 先生
  • 長谷川 和宏 先生
  • 公立南砺中央病院 整形外科医長
  • 0763-53-0001

富山県

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金沢大学医学部卒業、医学博士
資格・所属学会:日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本人工関節学会認定医、日本股関節学会、中部日本整形外科災害外科学会

この記事の目次

 
中高年になると多い、膝や股関節の痛み。様々な原因が考えられますが、圧倒的に多いのは変形性膝関節症や股関節症です。代表的な手術である、人工関節置換術は大学病院などのような特殊な施設でなく、一般の施設でも先端の手術方法や技術が使われています。公立南砺中央病院 長谷川和宏先生に進歩している人工関節手術を中心にお話をうかがいました。
 

中高年の方に多い、膝や股関節が痛くなる原因にはどのようなものがありますか?

大腿骨頭壊死症(左)と大腿骨内顆骨壊死(右)

大腿骨頭壊死症(左)と大腿骨内顆骨壊死(右)

関節リウマチなどの膠原(こうげん)病も考えられますが、膝、股関節ともに、軟骨がすり減り骨同士がぶつかることで痛みが生じる、変形性膝関節症や股関節症が圧倒的に多いです。その他に、股関節であれば、ステロイド剤を多量に使用したことや長年にわたりお酒を多量に飲酒したことが原因になる場合や、原因が分からなくて発症する大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)があります。また、骨粗しょう症が基礎疾患としてあり、いつのまにか軟骨の下にある骨が微細な骨折を起こしている大腿骨頭軟骨下脆弱性(だいたいこっとうなんこつかぜいじゃくせい)骨折や、転倒によって大腿骨頚部(けいぶ)を骨折してしまう場合があります。膝にわずかな骨折が重なり壊死を起こしてしまう大腿骨内顆骨壊死(だいたいこつないかこつえし)や、階段を踏み外したり脚をねじったりした時に半月板や靭帯を損傷するなど、膝や股関節に痛みが生じる原因は様々です。

膝や股関節が痛む場合、早めに整形外科を受診したほうが良いのでしょうか?

膝や股関節が痛む場合

膝や股関節に痛みが生じても、すぐには病院に行かず、ご自身で痛みを軽減させようと色々な方法を試されることがあるかもしれません。しかし中には、治療のタイミングを逃してしまうと症状が進行し、大掛かりな手術が必要になる場合があります。できるだけ自己判断せず、膝や股関節に痛みや違和感があれば、まずは整形外科を受診し痛みの原因を確かめましょう。

保存療法を続けても効果を感じない場合、手術を考えたほうが良いのでしょうか?

消炎鎮痛剤の使用

変形性膝関節症や股関節症の治療は、通常、保存療法と呼ばれる消炎鎮痛剤の使用や筋力トレーニングなどのリハビリから始めます。保存療法を続けても症状が改善しない場合は、手術が選択肢になることがあります。人工関節の手術を受けた方からは、もっと早く手術を受ければ良かった、という声を聴くこともありますが、手術はできるだけ受けたくないという方も多いと思います。人工関節の手術については、命に直接かかわる手術ではないので、今すぐ受けたり、無理矢理に受けたりする必要はなく、保存療法を続けるという選択も可能です。しかし、痛みのせいで趣味の旅行に行けなくなった、農作業ができなくなってきたと日常生活に支障を感じ、手術によって改善できるのではと思うようになれば、医師に相談しながら手術のタイミングを考えてみても良いと思います。

手術を受けにくい状況の場合、サポートしていただけるのでしょうか?

手術を希望されていても、ご家族の介護を行っているから十分な時間を確保できない、という理由で手術を諦めている方がおられます。そのような場合は、ご家族の状況も確認させていただき、介護保険の利用や、ご家族の介護を援助してもらうサービスの活用などを提案させていただくことがあります。痛みだけでなく、ご家族のことなど困っていることがあれば、医師に相談してみてください。様々なサービスを利用できることがあり、ご自身が抱えている負担が軽減できれば、安心して手術を受けやすい環境を整えることもできると思います。


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