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専門医インタビュー

中高年に多い凍結肩 しかし本当の原因は腱板断裂かもしれません 肩の専門医にご相談ください

この記事の専門医

笹沼 秀幸 先生
  • 笹沼 秀幸 先生
  • 自治医科大学 整形外科学教室 学内准教授
  • 0285-44-2111

栃木県

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資格等:日本整形外科学会専門医、自治医科大学整形外科特任准教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、野球医療サポート栃木理事、スポーツドクター栃木県連絡協議会幹事
所属学会:日本整形外科学会、日本肩関節学会、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会、日本整形外科スポーツ医学会

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この記事の目次

肩に痛みがあれば、どのようなタイミングで受診すればいいでしょうか?

肩の痛みは歳のせいでしょうがないと思われるかもしれませんが、解剖学的に損傷していることがあります。凍結肩や腱板断裂では、寝ている時にも肩の痛みを訴える夜間痛が起こることがあります。1~2週間ほど夜間痛が続いたり、3~4週くらい運動時の痛みが続いて徐々に悪化してくるようであれば、肩を専門にする医師に相談したほうがいいでしょう。肩が痛くなる原因は様々あるので、痛みの原因を正確に早く知ることで治療の選択肢が広がるとともにそれ以降の回復にも大きく影響してくると思います。

肩が痛む場合、日常生活ではどのようなことに気を付けたほうがいいでしょうか?

できるだけ猫背にならないように、しっかりと胸を張り姿勢を良くすることで肩の痛みを軽減させることにつながります

日常生活では特に上半身の姿勢が大切になってきます。パソコンやスマートフォンの操作を長時間続けていると、どうしても猫背になりがちで肩関節の痛みを助長させてしまう原因になります。できるだけ猫背にならないように、しっかりと胸を張り姿勢を良くすることで肩の痛みを軽減させることにつながります。
また、肩甲骨の動きを良くすることでも肩の痛みの軽減が期待できます。肩甲骨を柔軟にするトレーニングも行っていただきたいのですが、ご自分で行いにくい場合は、理学療法士など専門家に指導してもらったほうがいいでしょう。

腱板断裂の場合、どのような治療を行うのでしょうか?

はじめにステロイドやヒアルロン酸の関節注射で痛みを軽減させたり、リハビリを行ったりという保存療法を提案します。リハビリは、断裂していない腱板筋の筋力を強化したり、肩甲骨の柔軟性を上げ正しく動かすトレーニングを行います。リハビリ単独で症状が改善される方もおられます。しかし、保存療法を続けても断裂が完治することはないので、症状が改善しない場合は、手術を考えて頂くことになります。


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