専門医インタビュー
栃木県
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肩の痛みは歳のせいでしょうがないと思われるかもしれませんが、解剖学的に損傷していることがあります。凍結肩や腱板断裂では、寝ている時にも肩の痛みを訴える夜間痛が起こることがあります。1~2週間ほど夜間痛が続いたり、3~4週くらい運動時の痛みが続いて徐々に悪化してくるようであれば、肩を専門にする医師に相談したほうがいいでしょう。肩が痛くなる原因は様々あるので、痛みの原因を正確に早く知ることで治療の選択肢が広がるとともにそれ以降の回復にも大きく影響してくると思います。
日常生活では特に上半身の姿勢が大切になってきます。パソコンやスマートフォンの操作を長時間続けていると、どうしても猫背になりがちで肩関節の痛みを助長させてしまう原因になります。できるだけ猫背にならないように、しっかりと胸を張り姿勢を良くすることで肩の痛みを軽減させることにつながります。
また、肩甲骨の動きを良くすることでも肩の痛みの軽減が期待できます。肩甲骨を柔軟にするトレーニングも行っていただきたいのですが、ご自分で行いにくい場合は、理学療法士など専門家に指導してもらったほうがいいでしょう。
はじめにステロイドやヒアルロン酸の関節注射で痛みを軽減させたり、リハビリを行ったりという保存療法を提案します。リハビリは、断裂していない腱板筋の筋力を強化したり、肩甲骨の柔軟性を上げ正しく動かすトレーニングを行います。リハビリ単独で症状が改善される方もおられます。しかし、保存療法を続けても断裂が完治することはないので、症状が改善しない場合は、手術を考えて頂くことになります。
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