専門医インタビュー
福岡県
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リハビリテーション室(理学療法士の皆さんと)
リハビリは、術後早期から立つ練習を始め、少しずつ歩けるように進めていきます。もちろん患者さん毎で個人差がありますが、早目にベッドから離れて動くことで、血栓症のリスクや筋力低下を避けるという意味もあります。
通常3~4週間で退院となりますが、患者さんによっては「病院が自宅から遠方で通いにくい」「ひとり暮らし」などの事情があって、「しっかり治してから自宅に戻りたい」という方もいらっしゃいます。そういう場合は、リハビリ病棟に移ったり、回復期リハビリ施設へ転院したりして、自信がつくまでリハビリをするというケースもあります。
高いところから飛び降りたり、膝を急激に捻るなどの激しい運動や膝を酷使するような動きは控えるように注意しましょう。また、正座など和式の生活ではなく、椅子に腰かけることが基本の洋式のライフスタイルを心がけたほうが膝への負担が軽減されます。肥満の傾向がある方は、膝への負担を軽くするためにも食生活の改善を意識しましょう。
また、土台となる骨が弱くなると人工関節の緩みの原因になることがありますので、バランスの良い食事をとり適度な運動をするように心がけてください。
患者さんによっては、ご自身がしたいことをするために手術を受ける方もいます。激しい動きは禁物ですが、ご自身がしたいことを医師に相談しながら、日々の生活を送っていただきたいと思います。
今まで、膝が痛くて「何をやってもだめ。もうあきらめるしかない」「歳のせい」などと変形性膝関節症の治療を諦めていた方が多くいらっしゃると思います。変形性膝関節症だからといって、全員が手術をうけるわけではなく、ご自身が希望されるライフスタイルに合わせた様々な治療法があります。
また超高齢化社会の中、いかに健康に生活できる期間を延ばすかという、健康寿命を延ばしていくことが大切になってきています。
膝の痛みをご自身だけで悩まず、自分の足でしっかり歩き、活動的な生活を取り戻すために、まずは専門医にご相談してください。
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