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専門医インタビュー

膝の痛みはガマンせず専門医に相談を その方その方にあった治療を選択しましょう

この記事の専門医

市村 竜治 先生
  • 市村 竜治 先生
  • 医療法人 南川整形外科病院 整形外科部長
  • 092-891-1234

福岡県

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専門分野:膝関節外科・人工関節・外傷
資格・所属学会:日本整形外科学会 専門医、日本人工関節学会 認定医、日本DMAT医師、日本関節病学会、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会

この記事の目次

入院期間中にはどのようなリハビリを行うのですか?

階段の昇降訓練

手術をしたのだから、手術後は当分の間ベッドでゆっくりと思われる方がいるかもしれませんが、術後すぐに膝を曲げたり伸ばしたりする可動域訓練を行い、翌日からは立つ、歩くといったリハビリがスタートします。早期に離床し動くことは、脚の静脈に血のかたまり(血栓)ができる深部静脈血栓症を予防することにもつながるのです。病院の中は平らな所ばかりですが、日常生活に戻ると段差があったり、デコボコした道を歩かないといけなかったり、階段を使用することがあるので、病院の周りを理学療法士と歩く訓練をしたり、階段の昇降訓練を行い、日常生活に戻っても大丈夫と思えるリハビリも併せて行います。

人工膝関節の手術後、スポーツは行ってもいいのでしょうか?

術後に人工関節がご自身の膝になじんで、筋力が回復した後であれば、趣味の範囲でゴルフや卓球、ボーリングや登山などは行えるようになると思います。また、人工関節の種類によってはもっと激しいテニスや社交ダンスなどもできるようになるでしょう。しかし人工関節が壊れたり緩むこともあるので、マラソンなどのように長時間激しい負荷のかかるものや、人と接触するコンタクトスポーツはお勧めできません。ただ、あまり気にしすぎて何もしないでいると、かえって筋力が低下したり膝の動きが悪くなることがあります。痛みが軽減し、趣味や仕事などいろいろなことをやっていきたいと思われたら、医師にご相談の上ご自身が望まれることにチャレンジしていただきたいと思います。

膝の痛みに悩んでいる方や、治療中の方に向けてメッセージをお願いします

病院を受診することはおっくうかもしれませんが、膝に痛みがあればあまりガマンせずなるべく早く受診された方がよいと思います。受診してたとえ異常が見つからなくても、それが分かることが安心感につながるのではないでしょうか。また、半月板後角断裂などは放置すると骨切りや人工関節といった手術が必要になりますが、発症早期であれば負担の少ない鏡視下手術で治療できる場合もあります。変形性膝関節症と診断されても、いきなり手術ということはまずありません。変形の度合いや身体の大きさ、筋肉の状態などは人それぞれです。専門医に相談し、ご自身にあった予防、治療を教えてもらうことが大切です。


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