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専門医インタビュー

肩の痛み「年のせい」と放置しないで専門医に相談を

この記事の専門医

石垣 範雄 先生
  • 石垣 範雄 先生
  • 北アルプス医療センター あづみ病院 副院長・整形外科部長・リハビリテーション科部長
  • 0261-62-3166

長野県

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平成10年信州大学医学部卒業
資格:日本整形外科学会専門医、日本リハビリテーション医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医
所属学会:日本肩関節学会、中部日本整形外科災害外科学会、日本人工関節学会

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この記事の目次

リバース型人工肩関節置換術後のリハビリについて教えてください

リハビリ

一般的に手術後しばらくは装具で固定を行いますが、リハビリは手術翌日から進めていきます。痛みがある場合は、痛み止めなどを服用しながらコントロールします。リハビリでは、理学療法士の指導のもと、腕や肩を動かす運動を行います。退院後は、通院をしながらリハビリを継続していただきます。

リバース型人工肩関節置換術後の生活で注意することはありますか?

手をつく動作や重い物を持つ動作は、肩に負担がかかりやすくなります

手をつく動作や重い物を持つ動作は、
肩に負担がかかりやすくなります

肩の痛みと機能が改善されると、いろいろと挑戦されたくなる方もいらっしゃると思いますが、無理はしないようにしてください。人工関節に置き換えた後は、肩に過度の力をかけること、激しいスポーツ、垂直方向(真下や真上)へ力をかけるなどの動作は控えていただく必要があり、ある程度の制限があります。ウォーキングなどの軽い運動は問題ありませんので、健康維持のためにもお勧めします。
また人工関節を入れた肩に問題がないか、定期的に検診を受けることが大切です。日常生活の中で分からないことや不安なことについても医師に相談するようにしましょう。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします

ご飯を食べる、洗濯物を干す、布団の上げ下げを行うなど、肩の動きは日常生活に欠かせない関節です。ご自分のことはできる限りご自分でやる、そういった生活が将来の健康寿命にもつながると思います。
肩の痛みを年のせいだからと放置していらっしゃる方も多いのではないでしょうか?腱板断裂や変形性肩関節症は、発症するとだんだんと悪化していく可能性があります。重症化してからでは、治療選択肢が狭くなってしまう可能性がありますから、症状にお悩みの方は、早めに整形外科に相談されることをお勧めします。まずはご自分の肩の状態を知り、どのような治療法があるのかを知っておくことが大切です。そして、継続的に状態を確認しながら、治療のタイミングを逃さないようにしましょう。


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