コラム 5 金属探知機は大丈夫?
飛行機搭乗:金属探知機は鳴る?鳴らない?
空港のセキュリティゲートに設置してある金属探知機はちょっぴり緊張するという方、多いのではないでしょうか。
確率は定かではありませんが、人工関節を入れた患者さんが通るとアラームの鳴る場合があります。しかし、心配はいりません。その場合は、係員の指導に従って、ゲートのそばで簡単な個別の検査と質問を受けるだけで検査をクリアすることができます。
(これは、ピアスや腕時計を取り外し忘れてしまった旅行者の方達と同じです)
個別の検査
ハンディタイプの金属探知機を使って係員が金属の場所を特定します。
洋服の上からぽんぽんと係員が触り、体と洋服の間に何もないことを確認します。
「金属をなにかお持ちですか?」(例)
国内旅行及び日本からの出国、日本への帰国であれば、病院からの証明書などは特に必要ありません。
人工関節が体内に入っていることを口頭で係員に伝えてください。
遠方の病院で人工関節置換術を受け、飛行機で帰路に着く方も、係員にそのことを伝えれば大丈夫です。
また、海外に渡航される場合には、到着地の空港で次のような内容が書いてあるIDカードを見せればスムーズでしょう。
「I have an artificial joint implanted. These implants may activate a metal detection device.(私は人工関節を使用しています。このインプラントは金属探知機に反応します)」
こういったIDカードや手帳など証明となるものは医療機関からもらうことができます。
また、医療機関で用意がない場合は、下のIDカードを参考にして担当医師に作成してもらえば代用となります。
手術直後などの特別な期間を除いて、旅行が制限されることはありません。
なにか不安なことがあれば、担当医に相談しましょう。