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人工関節とは

コラム 6 カミナリは大丈夫?

ゴロゴロと聞こえたら要注意

夏はアウトドアが盛んな季節です。
人工関節置換術を受けた方も、ゴルフやテニスといったスポーツ、または釣りや海水浴、山登りなど、屋外でさまざまなレジャーを楽しむ機会が多いと思います。

この時期、屋外レジャーで注意したいのが突然のカミナリ。
毎年、世界中で人への落雷事故が起きていますので、今回はカミナリに関する正しい知識をクイズ形式でご紹介します。

「Q1」金属を身につけているとカミナリが落ちやすい?

これは長い間信じられていましたが間違いです。今ではカミナリの落ちやすさと金属は全く無関係であることがわかっています。人工関節を使われている方のほうが落雷を受けやすいということはありませんのでご安心ください。
ただし、落雷圏内(雷鳴が聞こえる範囲)に入ってしまったら、金属の有無に関わらずとても危険ですので、速やかに避難しましょう。

「Q2」同じ高さの鉄塔と樹木では、鉄塔のほうがカミナリが落ちやすい?

これもQ1と同様、間違いです。
落雷のポイントとなるのは、高さですので、同じ高さの鉄塔と樹木であれば、落雷の危険性もまた同じです。
屋外で落雷圏内に入ってしまった際は、できるだけ身を低くして避難することが大切です。このとき、釣竿やゴルフクラブ、テニスラケットなどを自分の背丈よりも突き出して持ってしまうと、とても危険なのでやめましょう。
雨が降っていても、傘を差すのは危険ですから、この時期のレジャーではレインコートの持参をお勧めします。

「Q3」雷雨のときは木の下で雨宿りをすると危ない?

これは本当です。
人体への直撃のリスクは低くなりますが、樹木に落雷した場合に、カミナリが人体に飛び移り直撃と同様被害あってしまいます。
雷雨の時には、決して木の下で雨宿りせず高い樹木のそばからは最低でも4m離れることが大切です。
また、田畑・河原・海浜・ゴルフ場・テニスコートなどの開けた場所や、山・屋根の上などの高い場所では、落雷(人体への直撃)のリスクが高まります。

安全な場所とは?

自動車・バス・列車・鉄筋コンクリートで出来た建物の中・しっかりした木造建物の中であれば安全です。ただし、安全な屋内であっても、落雷により高電圧が流れ込む可能性のある水道や、コンセントのつながった電気機器の使用は控え、これらから1m以上離れましょう。

いかがでしたか?
カミナリの正しい知識を持てば、過度に心配することはありません。
夏のレジャーを満喫しましょう!

出典 :「雷から身を守るには-安全対策Q&A-改訂版」日本大気電気学会編

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