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人工関節とは

コラム 8 歩行をサポート(2) 靴

歩く健康づくり

子供から高齢者まで、気軽に始められる運動として最近人気の高いウォーキング。

血行を良くして体内の循環を活性化させてくれる効果や、糖尿病などの生活習慣病を予防してくれる効果など、ウォーキングが持つ効果は、特に中高年にとっては大きなメリットといえます。

しかしその一方で、変形性膝関節症、変形性股関節症といった関節疾患や循環器疾患、あるいは転倒による骨折など、「結果的に歩くのが困難になってしまう病気」にかかる確率は、加齢に伴って上がっていく傾向があります。

ウォーキング、つまり歩行とは私たちの基本的な日常生活動作であり、“暮らし”そのものともいえますから、その大切な基礎を守るために、ひいては将来寝たきりにならないために、いつまでも笑顔で歩けるよう普段から積極的に歩く習慣をつけてみませんか?

あなたは何歩歩いていますか?(目標は+1000歩!)

政府は年代別の平均歩数を定期的に調査しています。
平成16年度の調査では次の通りでした。(*1)

8000歩という数字に思わず驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、10分間歩いただけで、およそ1000歩になるそうです。
これには個人差がありますから、例えば駅まで歩く10分間、自分は何歩ぐらい歩いているのか万歩計で図ってみるといいでしょう。その上で、自分の年代の平均値+10分間の歩行数分を目標にするのもいいかもしれません。
無理なく、マイペースでできるのもウォーキングの長所ですから、少しずつ歩数や歩く時間を伸ばしていきましょう。

歩行と靴の関係って?

ここに、高齢者と靴に関する政府の調査結果があります。
政府は平成18年に60歳以上の高齢者に対し歩行支援プログラムを行い、普段履きの靴に関する実態調査を行いました。(*2)

ひも留めタイプの靴では81%の人がひもをゆるく結んだまま脱ぎ履きをしており、足に靴をしっかり固定していませんでした。

欧米人と違い、靴を脱ぐ機会の多い日本人にとって、歩きやすさよりも、脱ぎ履きの便利さが優先されてしまった結果とも考えられますが、足よりも大きめの靴を、さらには固定しないで履くことは思わぬ事故や転倒にもつながりかねません。
安全に、楽しく歩くためには靴選びも重要です。

最近では幅広のマジックテープで簡単に固定できたり、水に浮くほど超軽量だったりと、中高年の方にとって履きやすくて、歩きやすい機能を備えた靴が増えています。いまの靴は少し歩きづらい・・・、少し大きい・・・、長時間歩くには疲れる・・・という方は、ご自分にあう靴を見つけて、楽しく歩きませんか?

(*1)「平成16年度国民健康・栄養調査」1日の歩行数の分布及び平均値・標準偏差-15歳以上、性・年齢階級別-厚生労働省

(*2)「地域在宅高齢者に対する歩行支援プログラムの健康増進効果に関する研究」平成18年度厚生労働省老人保健健康増進等事業報告書

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