コラム26 ヘルプマークについて
助け合いのしるし、ヘルプマーク
東京都が推進する、「助け合いのしるし ヘルプマーク」の取り組みをご存知ですか?「ヘルプマーク」とは、外見からはわからなくても援助や配慮を必要としている方が、このマークを身につけることで、周囲の援助を得やすくすることを目的として作られたものです。義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期など援助や配慮を必要としている方が対象とされ、都内の指定箇所で申し出れば無料で受け取ることができます。
人工関節置換術は日本国内だけで年間13万例以上、施術されていますので(*)、手術後の不安感は患者さんの年齢や容態、症状によって異なりますが、特に高齢の方や、重度の変形性関節症を患われた末に人工関節置換術を受けられた方、手術直後の方などには、手術後の不安感を和らげる効果が見込まれます。
拡がるヘルプマーク
すでに都営地下鉄や都営バス、ゆりかもめ、多摩モノレールといった交通機関では優先席にヘルプマークのステッカーが貼られ、マークを身につけた方が座りやすい工夫が施されているほか、車両内などには、思いやりのある行動を呼びかけるべくPRポスターが掲示されています。また、東京都の作成したガイドラインやPR動画(Youtube)により、企業や他道府県の自治体も賛同を始めるなど、思いやりあふれる社会の実現に向け、東京都の枠を超えて、ヘルプマークが浸透しつつあるようです。
参照:東京都福祉保健局 ヘルプマーク
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shougai/shougai_shisaku/helpmark.html
(*)国内の人工関節置換術年間症例数 膝関節8万例以上、股関節5万例以上 矢野経済2014年調査データ
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