手術入院時のスマホ使用について
一昔前までは入院時の暇つぶしと言えば、病棟のテレビや売店の雑誌などが思い浮かんだものです。しかし、今やスマートフォンが広く普及し、入院時の暇つぶしにも「スマホ」を使用される患者さんが増えました。
医療機関側も、病棟内で携帯電話を使用できる場所や時間などのルールを決めたり、院内Wi-Fiを設置したり、ICU(集中治療室)への持ち込みを許可するなど、医療機関や診療科によっても差はあるものの携帯電話の使用制限を緩和する向きがあります。
例えば、海外旅行に持っていくイメージがあるポケットWi-Fi(モバイルWi-Fiルーター)も、入院時の使用を想定したレンタルサービスがあるというから驚きです。「入院中に動画を観たいけれどスマホの通信量や通信料金が気になる」といったニーズに対して、ポケットWi-Fiがオプションのひとつとなり得るのかもしれません。
入院前に確認を
ただし、繰り返しになりますが、携帯電話の使用ルールについては、医療機関や診療科によって異なります。医療機器への影響を避けるため、携帯電話やモバイルWi-Fiルーターの持ち込みを禁止している医療機関もありますので、入院時に使用したいと考えている方は入院前に確認するようにしましょう。また、手術直後など回復の妨げになると医師が判断した場合には携帯電話の使用を制限されることもあります。病棟内で携帯電話の使用が制限されていない場合でも、音が出ないよう携帯電話は常にマナーモードにするといった配慮も必要です。
患者さんの容体や医療機関のスケジュールなどに合わせて、予め手術日を決めて行う手術のことを「予定手術」や「待機的手術」と言いますが、人工関節置換術もそのひとつです。手術が決まってから、実際に入院するまでには十分な日数のあるケースも多いため、入院に関するしおりなどを確認し、入院中に何が必要で何を持ち込んで良いのかを理解した上で、余裕をもって準備できるといいですね。